商業出版で本を出版したいときに、出版プロデューサーの塾に入ったり、コンサルティングを依頼した方がいいという人がいます。これは本当でしょうか? というより、出版プロデューサーに依頼しないと本は出版できないのでしょうか?

答えは「No」です。

出版プロデューサーにコンサルティングを依頼しなくても、商業出版を実現している人はいます。

ご自身の業界の知名度を上げ、雑誌や新聞に取材されるようになったら(つまり業界の第一人者になったら)、もしくは運営しているYoutubeやブログが大ヒットするようになったら、編集者から声をかけてもらえるかもしれません。

もしくは、編集者が顔を出しているパーティや業界の集まりに足しげく通い、そこで自分の出版企画に興味を持ってくれる人を運よく見つけられたら、出版の可能性が出てくるかもしれません。

一般論として、編集者は原石を一生懸命磨くことはしません原石の状態の人よりは、「すでに光っている人」を探して、その人のコンテンツを本にしようとしてます。なので、すでに光っている人になる必要があります。

かつて、業界のパーティで会った編集者に「どんな著者を探していますか?」と聞いてみました。彼の答えは「情熱大陸に出てる人とか、その分野で圧倒的に知名度がある人」と答えました。

何とも苦笑いするしかないコメントですが、これが編集者の本音かもしれません(もちろん全員が同じとは言いませんが、原石を一生懸命磨こうとする編集者が相当少ないのは事実です)。そして、原石をある程度のところまで磨いておかないと、編集者の目に留まらないというのも、これまた事実かと思います。

「すでに光っている人」は、自分だけでも商業出版は実現できると思います。いろんな会合に出向き、その場でアピールすれば1年くらいで出版はできるかなと思います。

一方で、編集者の尺度で「まだこれからの人」は、自分の要素を磨いてから編集者にアプローチする必要があります。ここで注意したいのが、編集者が評価するポイントを磨かなければ意味がないということです。

編集者が評価するのはみなさんの売上ではありません。みなさんの顧客数でもありません。要はみなさんの会社が大きくなっても意味はないんです。

それよりも、差別化、理論の再現性、オリジナルの視点、自分独自の言葉の定義、などが大事です。そこを磨くようにしましょう。

日本で出版塾を主宰している人は多くないですが、このポイントを素早く磨ける塾に行くと、商業出版の道がかなり現実的になると思います。

ということで、冒頭の問い「商業出版をしたいときに、出版プロデューサーに習うべき、は本当か?」の答えは、「人による。でも原石を磨くサポートには絶対になる」です



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