今日はみなさんに原稿の書き方に関して皆さんにお伝えしたい。
突然ですが、本の原稿ってどうやって書くと思いますか?

ちなみに本一冊何万字も書いたりします。昔は本1冊10万字と言われていましたが、いまはそんなにはありません。だいたい6~8万字です(今は10万字なんて書いたらだめですよ。10万字を1冊にしようとすると長すぎます。本当に分厚くなりすぎちゃいますね)。

ちなみにぼくが数年前に出したママ向けの本があります。これは最終4万5千字程度になりました。それくらいで1冊になるんです。というか、それくらいのボリュームにしないといけないわけです。まずこの「適切な文字量」を押さえておいてください。

その原稿をどうやって書くかについて解説をしていきます。ここでは3つの点について説明します。

1.原稿を書くのが遅くなる理由
2.どうすれば速く書けるようになるか
3.原稿を爆速で書くために必要なマインド

「『どうやって書くか?』ってパソコンに向かって書くんじゃないの?」って思いますよね。はい、その通りです。パソコンで書きます笑 ただ、ポイントは方法ではなくマインドです。

どういうマインドで書くかが大事で、このマインド次第で原稿を書くスピードは極端に速くなったり、極端に遅くなったりします

精神論かぁ~ なんかやだなぁ~ と思うかもしれないけど、これ精神論じゃないです。ぼくも実践しているちゃんとしたノウハウです。実際、このノウハウを身に着けて原稿を書いた人のスピードが10倍以上になったケースもあります。ぜひ知っておいてください。

1冊分の原稿を書くのには通常3カ月ぐらいかかると言われます。というか「3カ月ぐらいで上げてもらいたい」と編集者が思っているんです。3カ月毎日2~3時間、パソコンに向かって原稿を書き続けてようやく1冊書きあがるような感じです。

ぼくも最初はすごく時間がかかりました。最初に書いた本、19歳の時に書きました。いわゆる通常の「出版」ではなく、自費出版というか自費制作をしたんです。自分で大学のパソコンでカチャカチャカチャで書いてそれを大学のプリンターで出力して、学生会館にある印刷機を回して、冊子にして、ホチキス止めして冊子にしました。

これ書きあげるのに、だいたい2年かかりました。文字数にして多分4万字ぐらいだったと思います。それで2年間です。すごく時間かかりました。

一方でぼくが今1冊本を書こうとするとどのぐらいかかるか?
今は4日です。本1冊分の原稿を書くのに4日です。同じ人間がやって、こんなに差が出るのは何なのか?

この違いは何か? この違い知りたくないですか?
知りたいですよね? では解説します。

1.原稿を書くのが遅くなる理由

ぼくがかつて、1冊の本に2年かかってしまったのはなぜか? それは「書いては消して、また書いては消して」を繰り返しをしいてたからです。原稿を書いていると、読み返して、「もっとこうしたらいいかも、いやこっちの表現の方がいいかも」と考えて、その都度修正をしていました。気持ちの上では、いい原稿を書こうとしてたんですが、この書き方がよくなかった。

いい原稿を書こうと思って書いていくと、前に書いたものが気にならなくなるんです。こことここはつながりが悪いなぁとか、さっき書いたことに捕捉を入れないと、この文章は通じないなぁとか、さっき書いたこのブロックと今書いているこのブロックは整合性がとれないかもなぁとか、いろいろ考えてしまうんです。

その結果、どんどん前にさかのぼって直したりすることになります。昨日書いた原稿を今日直しちゃったりするんですよ。だから進まないんです。

2.どうすれば速く書けるようになるか

著者のみなさん、これから原稿書く皆さんぜひ知っておいてください。原稿は、すべて文字量を書き終えるまで

後ろを振り返ってはいけません。

どういうことか? 本1冊分の原稿量(文字量)を書ききるまで、一切後ろを振り返ってはいけないということです。つまり、気に入らないところがあっても、手直ししてはいけない。てにをはが間違っていようが変換が間違ってような気にせず前だけ見て進めるんです。

どうせあとで全体を修正する必要が出てきます。最終的に残す文章について、てにをはや変換を正せばいい。本の原稿は、あとでで全体構成をバラバラにしてもう一回組み直す作業を頻繁に行います。

あとでそういう作業をするのに、その都度戻ってちょいちょい直すのは無駄ですよね。そして、書くのがしんどくなるし、なにより各スピードが非常に遅くなります。

丸一日かかって、ものすごい時間だけかけて、ほとんど原稿が進まないという状態になります。

確かにその都度ちょびちょび直していくと、直した文章のクオリティは高くなっていきます。でも遅々として前に進まない。トータル6万字、7万字、8万字書かなきゃいけないのに、全然前に進まない。これで嫌になってしまうんです。

3.原稿を爆速で書くために必要なマインド

とにかく文字量だけを稼ぐ、という発想とそういうマインドでいることが重要です。クオリティはともかく、1冊分の文字量を書き上げるなんか安心するんです。そして安心してから細部を磨けばいい。これで原稿は爆速に進みます。

とにかく著者は1冊分の文字量を書ききるまで、後ろも振り返らずにどんどん書き進めることが大事です。同じことを書いていたとしても気にしません。つながりが悪くても気にしてはいけません。誤字脱字なんて最後にチェックすればいいことです。

ぼくが今1冊分の原稿を4日にかけるのは、こういうマインドで原稿を書いているからです。

とにかく文字量を確保すること。これが最重要です。

過去に書いたブログやメルマガの文章を使って文字量を稼いでもいいし、自分のセミナーを録音してでその録音したものを文字起こしして原稿にするのもいい。

作家が原稿を書けなくなるのは「まだこれしか終わっていない」という自分へのいら立ちがあるからです。文字量を稼げていさえすれば、いら立ちがなくなり、冷静に原稿を追加したり、修正したりしていけます。

ぼくは今まで60冊書いてきました。最初の本は2年、次の本は半年かかりました。そして3冊目に書いた本は4か月で終わりました。どんどん短くなっています。この記事に書いた方法はぼくの実体験から分析して明らかにしたノウハウです。ぜひ取り入れてみてください。

※この内容をYoutubeでも解説しているので、ぜひご覧ください。