先日、こんな質問をいただきました。
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商業出版なんて確実にできるものじゃない。だったら、確実に本を出す方法を
教えた方が価値があるのでは? ●●印刷に依頼して、Amazonで売れば小ロットでも儲かるでしょう?
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おそらく、「出版に関してもっといいやり方があるのに、なぜそれを語らないのか?」という意図かなと思います。いろいろ想いがおありなんだと思いますが、同時にいろいろ誤解があるようなので一つずつ解説していきますね。
前提として整理しておきたいことがあります。
まず「どういうやり方がいいか?」は、「そもそも何がしたいか?」から考えなければいけませんね。ぼくが目的としているのは、
・世の中に影響を与えること
・自分のビジネスや活動にプラス影響を及ぼすこと
・自分のステージを上げること
です。Amazonで自分が作った冊子を自分で販売してもこの3つは叶えられません。
そして、そもそも、Amazonで本や電子書籍を売るためには自分で販売努力をしなければいけません。
残念ながら「Amazonに載せておけば自動的に売れる」なんてことはないです。要は自分で販売力がある人はAmazonでも多少は売ることができますが、そうでなければ全く売れません。
※少なくとも商業出版をしたときに売れる部数よりは圧倒的に少なくなります。
しかしですね、ご自身に販売力があるのであれば、Amazonで「書籍」として売るのではなく別の商品パッケージにして別で売った方が圧倒的に利益が高くなります。お金が欲しいのであれば、そもそもAmazonは選択肢から外れます。
商業出版を目指すということは、自分のコンテンツから磨き上げるということです。「出版を指導すること」は編集者や出版社を紹介することではなく、世の中に受け入れられるコンテンツを一緒に作り上げていくことです。つまりは、自分目線から抜け出して他人に評価されるコンテンツを作っていくことです。
単に自分が考えていることを文章にまとめれば「本」になるわけではなく、あくまでもコンテンツを磨いていくから、お金を出して買ってもらえるものになる、という認識が必要ですね。
最後に、どうしても自分で出版したいなら、自分で出版社を作ればいいですね。Amazonだけでなく、全国の書店に流通させることができます。利益が出るかどうかは別として、出版社を立ち上げて、全国に流通させるだけだったら、誰でもできます。
もちろん、多少お金はかかりますが、正しい知識さえあれば、誰でも出版社を作って自分の本を世の中に出すことができます。
ぼくは今から約25年前の学生の時、自分で書籍(というか冊子)を作り、本屋さんにおいてもらって販売しました。これがぼくの著者人生のスタートです。
これはこれですごくいい経験になりました。ただやっぱり商業出版にはかないません。
世の中への影響力も、本を出したことのメリットも、金銭的なメリットも、圧倒的に商業出版の方が上です。
なのでぼくは、みんなに商業出版を目指してもらいたいと思っているんです。