はじめに
こんにちは、木暮太一です。
今日も「出版の裏側」についてお話していきます。
今回のテーマは
「商業出版を目指す人が、どうやって人と繋がっていくか」
いわゆる“ネットワーキング”とか“人脈づくり”ってやつです。
正直、僕はあんまり「人脈」という言葉が好きじゃないんですよ。
でもそれでも、ビジネスって「人と人とのつながり」で成り立ってるのも事実です。
だったら、そのつながりをどうやって作るのか? という話を今日はしていきます。
ネットワーキングは個人でもできる
まず最初に伝えたいのは、
「ネットワーキングは、個人事業主でもできます」
ということ。
よくある誤解として、「出版業界の集まりは、すでに著者として活動してる人しか行けない」と思ってる方、多いんです。
でも実は、そんなことはないんですよ。
著者限定の集まりなんて、基本的に存在しない
たまにSNSなんかで見かけませんか?
「著者パーティーに行ってきました〜!」
「出版関係の集まりに参加しました!」
みたいな投稿。
あれね、ちょっと誤解を生みやすいんですけど、
実は「著者しか呼ばれない会」って、基本的にはほとんどないんです。
ごくごく一部、クローズドで10人くらいの少人数の会なんかはあるかもしれないけど、
大きなイベントや業界の集まりって、誰でも参加できます。
たとえば、有名なところで言うと、ダイヤモンド社の編集長・土江さんが主催している会。
あれも著者じゃなくても普通に入れます。
まずは「集まり」に参加すること
とにかく大事なのはこれです。
「出版業界の人が集まる場所に、まずは行ってみる」
編集者・著者・デザイナー・校閲者など、いろんな人と会えます。
実際、僕もそういう場で校閲者さんと話したことがあります。
校閲者ってすごい
ちなみに校閲者さんって、本の内容や表現が正確かどうかを確認してくれる人なんですよね。
- 歴史的な記述が正しいか
- 表現が過剰じゃないか
- 他の表現の方が誤解がないんじゃないか
こういったことをしっかり見てくれる。
優秀な人は本当にすごい。
こういう人たちに出会える場に、自分の足で行ってみる。
それが第一歩です。
「出会ったから出版できる」わけじゃない
ただ、ここで注意点があります。
「編集者と知り合ったからといって、本が出せるわけじゃない」
これは絶対に勘違いしないでほしい。
「人脈=お金になる」は危険な考え方
冒頭でも言いましたが、僕は「人脈」という言葉があまり好きじゃありません。
というのも、
「人とのつながりを、お金に変えようとしてる」
そういう匂いがするから。
要は「知り合えば何か得できる」「仕事が来る」って思ってる人、多いんですよ。
でもね、それめちゃくちゃダサいんです。
そんな甘い話、ないです。
自分が価値ある存在になってこそ
話が来るのって、相手が「この人と何かやりたい」と思ったときだけなんです。
だから大事なのは、
「出版業界の人と会話して、ちゃんと価値ある存在だと思ってもらえること」
なんですよ。
編集者の“好み”を知る方法
ネットワーキングの相手として多くの人が思い浮かべるのは、やっぱり編集者ですよね。
じゃあ、どうすれば編集者の“好み”が分かるのか
SNSを見れば一目瞭然
実はね、
「編集者の好みや思考は、SNSを見ればわかる」
編集者って意外とTwitterやFacebookで発信してます。
- どんな本を作っているのか
- 最近どんなことに関心を持っているのか
そういう情報がけっこう流れてきます。
自分の考えを添えてリツイート
「こういう本に興味あります」とか
「この編集者さんの考え方、共感できます」とか
そういうのを自分の言葉で発信していくと、ちょっと注目してもらえるかもしれません。
これも立派なネットワーキングの一歩です。
ネタがなくても注目される方法はある
「まだ出版向けのネタがない…」という人でも大丈夫。
編集者が何を求めているかを知ることが、第一歩。
本屋に並んでる本を見る
SNSで編集者の発信をチェックする
イベントや集まりに参加する
それだけでも、十分スタートラインに立てます。
まとめ
出版業界に入りたい、商業出版を目指したいと思ったとき、
「まず人と会って、話して、学んでみる」という姿勢が本当に大切です。
「人と繋がる=チャンス」ではないけれど、
「人と繋がることがチャンスのきっかけ」になることは、間違いありません。
- 出版業界の集まりは、著者じゃなくても参加できる
- 編集者や著者と出会える場所に積極的に行くべき
- 校閲者やデザイナーなど、裏方のプロともつながれる
- 人脈は「得をするための手段」ではない
- 編集者にとって「価値ある存在」になる努力が必要
- SNSで編集者の発信をチェックしよう
- ネタがなくても、行動と観察でチャンスをつかめる
以上、今回は「ネットワーキングと出版業界のリアル」についてお届けしました!
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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