はじめに

こんにちは、木暮太一です。
今日は、出版業界の裏側をテーマにしつつ、「法人と取引したいなら、どうすればいいか?」という視点でお話ししていきたいと思います。

結論から言ってしまえば──
「本を出しなさい」ということなんですね。

法人取引を目指す方にとって、これは非常に大事な視点になりますので、ぜひ最後まで読んでください。

法人と取引したいフリーランスへ

フリーランス、個人事業主、講師、コンサル、コーチ業……
いろんな立場の方がいらっしゃると思いますが、共通して多いのが、

「法人と取引したいんですけど、どうすればいいですか?」

というご相談。

確かに、法人と取引できれば「ちゃんとしてる感」もあるし、単価も高そうですよね。実際、そういうイメージを持っている方も多いと思います。

ただし、ここで大事なのは、

「向こうが取引したいと思う相手になっているかどうか」

なんですよね。

法人は「実績」と「信頼」で選ぶ

法人側には受験のような明確な基準があるわけではありません。
「この教科で何点取れば法人契約できます」なんてルールはないんです。

だからこそ、企業の側が「この人となら取引してもいいな」と思わなければ、話は始まらない。

もちろん、圧倒的な実績がある方や、超営業力で突き進めるタイプの人は例外です。でも、そうじゃない人が大半ですよね。

営業せずに法人から声がかかる方法

僕自身、企業の経営者にコンサルをしたり、講演・研修のご依頼を受けたりしています。
でも、自分から営業電話なんて一切していません。

じゃあ、なぜ案件が来るのか?

それは、「本を出しているから」なんです。

法人は「本を出している人」を選びやすい

講演や研修などの外部講師を選ぶとき、企業がどんな人を選ぶか、想像してみてください。

  • 知らない人よりも
  • 本を書いている人
  • メディアに出ている人

を呼びたくなるのは当然ですよね。

誰かをゲストに呼ぶとき、関係者に対して「なぜこの人を呼んだのか?」と説明できる材料が欲しいわけです。

  • 本を出している=エクスキューズ(言い訳)が成立する

だから、有利なんです。

成功してる人は、もう見ていない

「自分は自分のやり方でやる!」と我が道を行く人もいます。
それで結果を出しているなら、もう成功しているはず。そんな方は、きっとこのブログを見ていません(笑)

でも、ここを読んでくれているということは、「誰かを参考にしてもいいかも」と感じている証拠なんじゃないでしょうか?

本を出すなら、戦略が必要

「本を出す」といっても、何でもいいわけではありません。
出す内容によって、その後に取れる案件が変わります。

ここで考えるべきポイントは2つ:

BtoC向けとBtoB向けの本の違い

  • BtoC向け本:自己啓発系、資産運用、成功法則…個人読者向け
  • BtoB向け本:マネジメント、営業、組織論…法人読者向け

たとえば、いくら「成功者になれる方法!」的な本を書いても、それだけでは上場企業の研修には呼ばれません。

「呼ばれたい相手」に合わせて書く

重要なのは、「誰から呼ばれたいのか?」を明確にすること。

たとえば、大企業から呼ばれたいなら、

  • 本の中に大企業の事例
  • その業界での実績

を書いていなければいけません。

商店街の文房具屋をV字回復させた話では、大企業の担当者はピンときません。

僕の実例:大企業の事例を意図的に入れる

僕の著書『リーダーの言語化』には、以下のような企業の事例を載せています。

  • 富士フイルム
  • サイバーエージェント
  • リクルート(僕がいた会社)

これは偶然ではなく、戦略的に入れているんです。

そうすることで、読んだ企業担当者が、

「この人なら、うちの社員にも響くかも」

と思ってくれるわけです。

まとめ

  • 法人と取引したいなら、「本を出す」のが最も効果的
  • 自分が選ばれる側になることを意識する
  • 出す本は「誰に読まれたいか」を逆算して企画する
  • BtoB案件が欲しいなら、BtoB向けの本を出すべき
  • 本には、相手が「自分たちと同等以上」と思える事例を必ず盛り込む

法人取引を目指しているなら、まずは「法人が選びたくなる自分」になること。
そして、それを一番手っ取り早く実現できるのが「本を出すこと」です。

本を出せば、ちゃんとしてる感も出ますし、なにより信頼と実績のパスポートになる。
誰にどう見られたいのか?そこから逆算して本を作っていきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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