こんにちは、木暮太一です。
ぼくのメルマガでは何度かお伝えしていますが、先日、ハワイに家を買いました。それを友達に伝えると「やっぱりお前は決断力があるな」と、なぜか褒めてもらえたりします。
たしかに、家を買う、しかもハワイに買うってのは、決断力が必要です。でも、ぼく自身の評価では「ようやく決断できた」って感じなんです。
ぼくが社会に出たのは2001年。ぼくはその時から「ハワイに住みたい」とまわりに言ってました。ハワイ旅行に行くたびに現地の日本人をつかまえてハワイに住むってどんな感じ? とか、どうやったらハワイに住めるの? とか聞いてました。
そしていろいろ教えてもらいました。……ただ、実行してこなかったんです。調べるだけで行動しませんでした。
28歳くらいの頃、仕事でお世話になった上場企業の経営者の方言われました。
「木暮君、ハワイ好きなんだったら、すぐ家買った方がいいよ。これからどんどん値上がりするし。」
そんなアドバイスをいただいたことがあります。誰もが知る会社を作った方です。そんな方がぼくにアドバイスしてくれたのに、ぼくは行動しなかったんですよね。
実際、それからハワイの不動産はどんどん値上がりし、今では倍以上になっています。31歳でリクルートをやめて独立したときも「あの時買っていたらなぁ」と後悔しました。
でも、「行動しない人間」は行動しないんです。
そして、31歳でそんな後悔をしたのに、そのあとの絶好のチャンスを完全に見送ってしまいました。2012年にハワイの不動産が一気に値下がりし超お買い得になりました。絶好のチャンスです。またとないチャンスです。
でもぼくは行動できませんでした。そのチャンスを目の前にして、微動だにせず。
「これからもっと下がるかもしれないし」
「やっぱ外国はリスクが高いし」
と頭の中で言い訳を並べて、さも冷静に賢く判断したかのようにふるまってました。
単に決断できなかっただけなのにね。ほんと情けなくなりますよ笑
10年以上前からハワイに住みたいと言いながら、しかも独立後はどこでも仕事できる作家業を選んでおきながら、絶好のストライクボールを見逃す。これまでさんざん見逃し三振してきたんです。
そして今回です。コロナになってすべての仕事をオンラインに切り替えることに決めました。正確にいうと、リアルじゃないとできない仕事をなくした、という感じです。
さぁ、3度目のチャンスです。前回と同じことはしたくなかったので、今度はあらかじめ自分を追い込みました笑 現地の不動産エージェントにあらかじめアポを取っておいて、「買うモード」を強めていったのです。友人にも「ハワイに買う」と公言し、あとに引けないようにしました。
もちろん同時に変な買い物をしないための情報収集は徹底しました。
ハワイ(アメリカ)の物件は、Zillowというサイトですべて情報が見られるようになっています。販売価格、売買履歴、資産価値の試算、ランニングコストなど、購入に必要な情報がほとんどサイトで見られます。それを3カ月にわたり毎日1時間以上見て、相場観とリスク把握をがんばりました。
これだけ下調べをしたんだからもう自分の目を信じてもいいだろう、これでだめだったら仕方ないな、と感じられるところまで勉強しました。
そして、現地を見に行って3日で購入を決めました。その足でハワイアンバンクの支店に行き口座を作り、ローン申請をして購入申し込みをしました。
何が言いたいかというとですね、決断するためには、前もって準備が必要ってことなんです。決断力は筋トレのように身につくものではありません。そして、気合で何とかなるものでもありません(気合の場合は、決断力ではなく「勢い」ですね)。
事前に調べているから、その時に決めることができる。調べていなかったら怖くて決められません。必要なのは「決断力」ではなく「下調べをする時間をとること」だったわけです。
ぼくらから見て「決断力がある人」は思い切りがいい人ではなく、事前に準備をしている人なんです。事前に準備しているからこそその場で良し悪しを判断できる。「清水の舞台」から飛び降りてるわけじゃなかったんです。
決断に必要なのは事前準備です。まずはgoogle検索からでも情報は集められますし、本を読んだり、誰かの話を聞きに行ったりできます。そうすれば自然と、勇気のいらない決断ができるようになります。