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商業出版って何? 知識ゼロからの商業出版

本を出版することは、多くの人にとって夢の一つです。自分のアイディアや物語を形にし、多くの読者に届けることは非常に魅力的です。しかし、商業出版のプロセスは複雑で、多くのステップを経る必要があります。

ということで、AIに商業出版の方法を聞いてみました。AIが出した情報は、言ってみれば「世の中で思われていること」「一般的に記載されている情報」ですね。ただし、その情報は間違っていることがありますね。つまり、AIは必ずしも正確な情報を出さないわけです。

そのため、そのAIが出した「ノウハウ」の検証をし、修正してみました。その解説も書いていますので、てみました。また、「商業出版の落とし穴」や「最近の商業出版のトレンド」についても触れますので、ぜひ参考にしてください。

1. 本を出版するための基本ステップ

1.1 アイディアの具体化と企画書作成

最初のステップは、出版する本のアイディアを具体化することです。ターゲット読者や市場のニーズを考慮しながら、どのようなテーマや内容にするかを決定します。その後、出版社に提案するための企画書を作成します。企画書には、本の概要、ターゲット読者、競合書籍との差別化ポイント、著者のプロフィールなどを含めると良いでしょう。

企画書の作成には時間と労力が必要ですが、ここでの準備が出版プロセス全体の成功を左右します。しっかりとした企画書は、出版社にとっての魅力を高め、採用される可能性を高めます。

AIに書いてもらいました
出版業界、実際はこんな感じ

AIが書いてくれた記事は概ね合ってますね。ただし、企画書(出版企画書)はこれではいけません。たしかにタイトルや概要、差別化を記載しますが、著者が想定している「こんなことを書けばいいだろうな」と編集者が求めるものが違います。ここを擦り合わせることが必要です。

1.2 原稿の執筆と編集

企画が通ったら、次は原稿の執筆に取り掛かります。執筆は一見大変な作業ですが、自分のアイディアを形にする重要なステップです。執筆が完了したら、プロの編集者による編集プロセスが始まります。内容の構成や文章の流れ、誤字脱字の修正などが行われ、より完成度の高い原稿に仕上げていきます。

編集者との協力関係も重要です。編集者は読者の視点からアドバイスをくれるため、著者自身では気づかない改善点を見つけてくれます。オープンなコミュニケーションを保ち、意見を受け入れる姿勢が求められます。

AIに書いてもらいました
出版業界、実際はこんな感じ

概ね正しいです。ただし、著者が書いた原稿にどこまでアドバイスをくれるかは編集者によって大きく異なります。また、全部原稿を完成させてから送ってほしいと言われるケースと、1章ごとに細かく送ってほしいと言われるケースがあります。ただし、著者にとっては、「原稿は全部書いてから送る」が正解です。そうしないと膨大な時間がかかってしまいます……。

1.3 出版契約の締結

原稿が完成したら、出版社との出版契約を締結します。契約内容には、著者の印税率や出版費用の負担、プロモーション活動の範囲などが含まれます。契約内容をよく確認し、納得した上で署名することが重要です。

契約内容については、専門家の助言を受けることをお勧めします。弁護士や出版エージェントに相談することで、著作権や印税に関するトラブルを避けることができます。

AIに書いてもらいました
出版業界、実際はこんな感じ

これは実態とだいぶ違います。まず、出版社と契約を結ぶのは、ほとんどの場合「出版後」です。出版してから契約書を結ぶのでほとんど契約書の意味がありませんが、出版前に契約書を結ぶことはかなり稀です。

まこれは実態とだいぶ違います。まず、出版社と契約を結ぶのは、ほとんどの場合「出版後」です。出版してから契約書を結ぶのでほとんど契約書の意味がありませんが、出版前に契約書を結ぶことはかなり稀です。また、弁護士や出版エージェントに相談することはまずないです。

1.4 本のデザインとレイアウト

次に、本のデザインとレイアウトのフェーズに入ります。表紙のデザインやページのレイアウト、フォントの選定など、ビジュアル面の準備を進めます。これらは本の魅力を高める重要な要素となります。表紙のデザインは特に重要です。読者が本を手に取る際、最初に目にする部分であり、購買意欲を左右します。プロのデザイナーに依頼し、魅力的で読者の興味を引くデザインを目指しましょう。

AIに書いてもらいました
出版業界、実際なこんな感じ

デザインが重要なのはその通りですが、デザインに関して著者が口を出せることはほとんどありません。「出来上がったデザイン案をいくつか見せてもらい、その中から選ぶ」というのが実際です。その際には、自分の好みを伝えるだけにとどめ、細かい修正希望を出すのはやめましょう。めちゃ嫌われます笑

1.5 印刷と流通

デザインが完了したら、印刷に進みます。印刷された本は、書店やオンラインストアを通じて販売されます。流通網をしっかりと確保し、読者に本が届くように手配します。印刷の品質も重要です。高品質な印刷は本の価値を高め、読者に良い印象を与えます。信頼できる印刷業者を選び、満足のいく仕上がりを目指しましょう。

AIに書いてもらいました
出版業界、実際はこんな感じです

日本の出版社の99.9%は取次という問屋さん経由で書籍を流通しています。そして、取次がその本をどの書店に流通させるかを決めています。ものすごく力が強いTOP数%の出版社以外は、取次にすべて流通店舗を任せているため、コントロールすることはできません。また、仮に5000部刷ったとしても、取次がすべてを流通してくれるわけではなく、最近は刷った本の半分も流通してもらえないことが多いです。

2. 商業出版の落とし穴

商業出版にはいくつかの落とし穴があります。以下に、その代表的なものを紹介します。

2.1 出版費用の負担

商業出版では、出版社が出版費用を負担する場合と、著者が一部または全額を負担する場合があります。契約内容によっては、著者が多額の費用を負担することになる場合もあるため、事前にしっかりと確認することが重要です。

出版費用には、編集費、デザイン費、印刷費、プロモーション費などが含まれます。これらの費用を予算に計上し、計画的に進めることが求められます。

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出版業界、実際はこんな感じです

かつては、著者がお金を負担して出版することを「商業出版」と呼びませんでしたが、最近は表向きは商業出版でも、実質「自費出版」というケースが非常に多くなっています。自費出版の場合は名目よりも、全部でいくらかかるのかを最初に確認しておかないといけませんね。

2.2 印税率の低さ

著者に支払われる印税率は、契約によって異なりますが、一般的には低いことが多いです。特に新人作家の場合、印税率が低く設定されることがあり、売上が期待通りに伸びないと収益が見込めないこともあります。印税率を上げるためには、交渉力が必要です。出版エージェントを活用することで、より有利な条件を引き出すことができます。

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出版業界、実際はこんな感じです

印税率はMAXで書籍定価の10%、低い場合は「印税なし」もあります。そして印税率の交渉は「ほぼできない」と思っていた方がいいです。出版エージェントを活用すればいいという話ではなく、出版エージェントに相手してもらえるような人はもともと高い印税率をもらえるような人です。
また、出版社によって「刷った分だけ印税が発生する「刷り印税」と、売れた分だけ印税を払う「実売印税」、何冊刷ろうが何冊売れようが関係なく一定金額を支払う「原稿料」のタイプがあります。

2.3 プロモーションの課題

商業出版では、出版社がプロモーション活動を行いますが、すべての本が平等に扱われるわけではありません。自分の本が埋もれてしまわないように、著者自身も積極的にプロモーション活動を行う必要があります。SNSやブログ、メディアイベントなどを活用し、読者との接点を増やすことが重要です。自分の本の魅力をアピールし、読者の関心を引くための工夫を凝らしましょう。

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出版業界、実際はこんな感じです

まさにこの通りです。本は著者が先頭に立って売らなければいけません。ただし、「先頭に立って売る」という意味を99.99%の著者は誤解しているので、結果的にプロモーションが失敗しています。

2.4 知的財産権の問題

出版契約において、著作権や二次使用権の取り扱いについても注意が必要です。一度契約を結ぶと、自分の作品を自由に利用できなくなる場合があるため、契約内容をよく理解しておくことが重要です。特に、デジタルコンテンツの利用や翻訳権の取り扱いについては、慎重に確認しましょう。将来的な展開を見据えた契約を結ぶことが求められます。

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出版業界、実際はこんな感じです

建前としてはこの通りで、「著者は類似した内容本を他社から出版することはできない」と契約書に書いてあります。ただ、実際はどこまでが「類似した本」なのかの線引きが難しく、結果的に同じ著者が何冊も同じような内容の本を出していることはよくありますね。

3. 最近の商業出版のトレンド

商業出版の世界は、技術の進化や社会の変化に伴い、常に進化しています。ここでは、最近の商業出版のトレンドについて紹介します。

3.1 電子書籍の普及

近年、電子書籍の市場が急速に拡大しています。紙の本に比べて製作コストが低く、販売チャネルも多様化しているため、著者にとっても新たなチャンスとなっています。電子書籍の出版を考えることで、より広い読者層にリーチすることが可能です。電子書籍は、読者にとっても利便性が高く、手軽に購入・閲覧できる点が魅力です。特に、若年層や技術に精通した読者に人気があります。

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出版業界、実際はこんな感じです

これはだいぶ間違ってますね。電子書籍が便利な時があるのは事実です。でも実際には紙の本と比べると市場は数%しかありません(マンガは電子でよく売れていますが、文字ものの本は電子書籍ではそこまで売れません)。

3.2 自費出版の増加

商業出版に加えて、自費出版の人気も高まっています。特に、出版のプロセスを自分でコントロールしたい著者や、ニッチな市場に向けた本を出版したい場合に、自費出版は有効な選択肢です。オンラインプラットフォームを活用することで、手軽に出版が可能となっています。自費出版では、著者がすべてのプロセスを管理するため、自由度が高い反面、リスクも伴います。しっかりとした計画と準備が必要です。

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出版業界、実際はこんな感じです

自費出版が増えているというより、表向き商業出版な自費出版が増えています。自費出版は業界の人はすぐにわかります。その著者がもし「次作」を出そうした時は、またお金の負担を要求されてしまうので注意が必要です。

3.3 オーディオブックの需要増加

オーディオブックの市場も急成長しています。通勤時間や家事の合間など、耳で本を楽しむスタイルが広がっており、著者にとっても新たな収益源となり得ます。オーディオブックの制作を検討することで、さらに多くの読者にリーチできる可能性があります。

オーディオブックの制作には、ナレーターの選定や録音のクオリティ管理が必要です。プロのナレーターに依頼することで、より質の高いオーディオブックを制作することができます。また、オーディオブックは目の不自由な方や、視覚的な読書が難しい方にも読書の機会を提供するため、社会的にも意義のある取り組みです。

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出版業界、実際はこんな感じです

最近は本を出して少し売れ始めると、オーディオブックの配信会社が「オーディオ化」を打診してきます。費用はかからず、売れた分だけ印税をもらえます。

3.4 ソーシャルメディアを活用したプロモーション

ソーシャルメディアを活用したプロモーション活動も重要です。SNSを通じて読者とのコミュニケーションを図り、本の魅力を発信することで、ファンを増やすことができます。著者自身が積極的に発信することが成功の鍵となります。

具体的には、TwitterやInstagram、Facebookなどのプラットフォームを利用して、自分の本の情報や執筆の裏話、読者との交流を図ることができます。定期的な投稿や読者との対話を通じて、コミュニティを築き上げることが大切です。

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出版業界、実際はこんな感じです

一般的にはこれが正しいと思いますよね……。SNSのフォロワーが多いことは構いませんが、だからといって有効なプロモーションができるわけではありません。実際、継続的に売れている人はSNSに頼ったプロモーションはしていませんね。

3.5 クラウドファンディングの活用

近年、クラウドファンディングを活用して本を出版するケースも増えています。クラウドファンディングを通じて資金を集めることで、自費出版のリスクを軽減しつつ、出版に必要な費用を確保することができます。クラウドファンディングでは、プロジェクトの魅力をアピールするためのプレゼンテーションが重要です。魅力的なリターンを設定し、支援者に対する感謝の意を示すことで、より多くの支援を集めることができます。

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出版業界、実際はこんな感じです

クラウドファンディングを活用した出版があるのは事実ですが、クラウドファンディングで集めたお金はほぼすべて出版社に渡ります(本来出版社が負担すべき費用を、著者がクラウドファンディングで頑張って集めているのが現状です)。実質的に自費出版と全く変わらないので、本を出すだけならクラウドファンディングは著者にとってのメリットはかなり低いです。

3.6 ハイブリッド出版

ハイブリッド出版とは、商業出版と自費出版の中間的な形式を指します。このモデルでは、著者が出版費用の一部を負担しつつ、出版社のサポートを受けることができます。これにより、著者はプロの編集やデザインのサービスを利用しながら、自分の作品を市場に送り出すことができます。ハイブリッド出版は、特に初めて出版する著者や、ニッチな市場にアプローチしたい著者にとって有効な選択肢です。出版プロセスの透明性や契約内容をよく理解し、自分に最適な方法を選ぶことが重要です。

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出版業界、実際はこんな感じです

要は「半分、自費出版」という意味です。企画出版と呼ばれたりもしてます。ただ、著者がある程度費用を負担してとしても、本を自由に作れるわけではありません。全部自由に作りたいなら、完全な自費出版(数百万円~1000万円程度の費用)でやらなきゃいけないです。

結論

商業出版は夢を叶えるための一つの道ですが、さまざまなステップや落とし穴が存在します。この記事で紹介した基本ステップや注意点、そして最新のトレンドを参考に、成功への道を歩んでください。自分の本を多くの読者に届けるための努力を惜しまず、プロセスを楽しみながら取り組むことが重要です。商業出版の世界は常に進化しています。最新のトレンドや技術を取り入れ、自分の本をより多くの読者に届けるための工夫を続けていくことが成功への鍵です。出版の夢を追いかける皆さんに、心からのエールを送りたいと思います。成功を心から祈っています!

AIに書いてもらいました
ぼくの結論

本を読む人は減っていて、1冊あたりの期待売上はぼくが出版社を立ち上げた20年前と比べると1/3程度になっちゃってます。

本を読む人たちの年代もどんどん上がっていて、かつては「30代・40代がボリュームゾーン」と言われていたのに対し、今は「40代中盤以降がボリュームゾーン」です。

分厚い本より手軽に読める本が好まれ、内容もライトになっていますので、時代に合わせたコンテンツ作りが大事です。

出版社に採用される企画書、採用されない企画書

自分でイケてると思っている服なのに、友人からの評判はイマイチということがあります。自分のコンテンツも同じです。自分がいいと思っているものが、出版社から高い評価を得られるわけではありません。出版社の評価軸に合わせる必要があります。そのやり方をセミナーで語ってますので、出版に興味がある方はぼくのセミナーにいらしてください。[木暮太一の出版理論体験セミナーは、こちらから