はじめに
こんにちは、木暮太一です。
最近は、暖かくなったり寒くなったり…忙しい季節ですね。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
そうこうしているうちに、今年ももう1年の4分の1が終わっている。
だからこそ、動ける人はチャキチャキと動いていきたいものです。
さて、今日も「出版の裏側」について、お話していきます。
今回のテーマは「どんなテーマや立場の人が本を出しやすいのか?」という話。
出版に興味がある方は、ぜひこの記事を最後まで読んでください。
本を出せる人にありがちな誤解
「どういう人が本を出しやすいのか?」
これを間違って認識してしまうと、非常にもったいない誤解をしてしまいます。
よく言われるのが、
- 圧倒的な実績を持っている人
- オリジナルな経験をしてきた人
そういう人が本になる、と思われていますが…これは大きな誤解です。
実は出版社もよく分かっていない
本になる人の特徴って、多くの人が言語化できていない。
正直言って、出版社側もあまり具体的に考えられていないんじゃないかと思います。
確かに、圧倒的な実績を持っている人の話は聞きたいし、オリジナルな経験があるのは歓迎されるでしょう。
ですが、それが即「出版される」「売れる」理由にはなりません。
売れていない本のほとんどが、実績があっても売れていないんです。
「知り合いに本を出せって言われた」は参考にならない
「友達に『本出したほうがいいよ』って言われたんです!」
…すみませんが、それも全然関係ない話です。
友人は、出版社の編集者ではありません。
採用権限もなければ、マーケットの目利きでもない。
つまり、居酒屋でプロ野球を評論してるおじさんと同じです。
出版される人の共通点とは?
では、どんな人が本になるのか?
それは一言で言うと、
言葉を持っている人、言葉にできる人、そして編集者に伝わる言葉を使える人です。
「言葉にできる」だけでは足りない
本にするということは、言葉で説明できなければいけないということ。
例えば、整体師で「ゴッドハンド」と呼ばれる人がいたとしても、それを言葉にできなければ本にはなりません。
そしてもう一つ重要なのは、
言葉にできることと、それが魅力的に映ることは別物
という点です。
「誰に対して魅力的か?」がカギ
ここで大事なのは、誰に対して魅力的に見せるのかということ。
みんな「読者にウケるか」で考えがちですが、それはまだ早いんです。
出版を決めるには、まず編集者に認めてもらう必要がある。
つまり、最初に意識すべきは「読者」ではなく「編集者」なんです。
編集者に刺さる言葉を選べ
結局のところ、編集者にとって魅力的なフレーズ・テーマを出せるかが全てです。
- 職業は関係ない
- 経験も関係ない
- 必要なのは「編集者が反応する切り口」
これだけなんです。
僕が教えないテーマもある
ちなみに、僕の出版塾では扱わないテーマもあります。
- 小説(文芸作品)
- ポエム
- 写真集
これらは、既にファンが多い人じゃないと売れません。
だからサポートができないんです。
それ以外の本なら、全部同じ方法で出版が可能です。
なぜ僕にそれができるのか?
それは、僕が編集者が見ている本の実売データ(POSデータ)を見ているからです。
つまり、「市場が評価したコンテンツ」を把握しているんです。
編集者がどんな基準で本を見ているのかを知っているからこそ、それに合わせて提案できる。
だからこそ、「あなたのテーマを本にするための言葉」を僕は教えられるんです。
この記事のまとめ
本を出したいと考えるとき、多くの人が「実績」や「オリジナリティ」こそが出版の鍵だと信じています。
しかし実際には、職業や経験の特異性よりも、「言葉にできる力」が重要です。
つまり、自分の考えや経験を、編集者の視点に合わせて魅力的に表現できるかどうかが、出版への第一歩なのです。
出版を決めるのは読者ではなく、まず編集者です。読者にとって面白いか、ニーズがあるかといった判断は、出版が決まったその後にすればいいこと。最初の段階では、「編集者にどう伝えるか」「編集者が惹かれる切り口とは何か」を徹底的に考える必要があります。
そして、「あなたの知り合いが勧めてくれた」という理由も、残念ながら出版の判断材料にはなりません。編集者が見ているのは、読者に届く言葉を持っているかどうか。あなたが持っている内容を、編集者が“これは本にできる”と思える言葉で表現できるかどうかが全てなのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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