こんにちは、木暮太一です。ぼくは19歳から作家として活動し60冊以上の本を出してきました。同時に出版社も経営し、かつ本を出版したい人へのコンサルをする出版塾を主宰して1000冊以上の本をプロデュースしてきました。

コンテンツを持っている経営者や個人事業主に対し、月に100件以上のコンサルをしています。それをもう7年以上やっています。本を出版する人向けに、書籍企画をコンサルしているわけですが、実際ににぼくがやっているのは「価値の言語化」です。書籍のコンサルというより、その方が持っている価値を言語化するコンサルをしています。

■じつは、伝わっていない

みんな自分の事業を持っていますし、自分のコンテンツを持っています。そしてそれに関する本を出そうとしています。でも、その人たちの90%以上は、言葉で表現できていません。正確にいえば、言葉にしているつもりで、できていません。

これはとてももったいない状態ですよね。言葉にできていないから伝わっていません。伝わっていないから、評価してもらえません。本当は大きな価値を持っているのに、それが相手に伝わりません。

経営者も日常的に発信が必要と考えられています。そして、SNSやYoutubeなどでビジネス目的の発信をしている方も増えてきました。ただ、発信の目的が少しずれているのでは? と感じることもあります。バズったり、「いいね」をもらうことが目的になっているケースを見かけるんですよね。

果たして経営者の目的はバズることではありません。
たくさん「いいね」「すき」をもらうことではありません。

ビジネス用の発信をするのであれば、ビジネスにつながらなければ意味がありません。

■自分の過去の話をしても意味なくない?

経営者が、自分の生い立ちをブログやNoteに書いているのを見かけます。目的があればいいのですが、単に昔話をしても、ビジネスにはプラスにならないです。

ストーリーを語れば評価されるわけではありません。正直、見ず知らずの企業の自社ストーリーを聞かされても、面白いなんて思いませんよね。

そんなの、ネットにアップしたって意味がない。

ぼくらが発信する目的はそんなことじゃない。
ぼくらが言葉にすべきことは、そんなことではない。

ぼくらが言葉で伝えるべきことは、
ぼくらと世間の双方にとって価値がある内容です。

ビジネス用の発信であれば、最終的に売上につながったなどの経済的なメリットがなければいけません。
同時に、その発信を受け取った人が勝ちを感じなければいけません。経営者の一方的な発信では意味がないわけです。

ただこれがなかなか言葉にならない。
多くの経営者は自分が言いたいことが前提になっており、
自分視点での「言いたいこと」になってしまっています。

顧客に価値を提供するのではなく、顧客に売り込みたい内容を並べてしまいます。

自分目線から脱却して、相手の心を動かし、行動してもらうための視点を持ち、言葉にしなければいけません。