金持ち父さん、貧乏父さん』を読んで、改めてうなづくことがありました。

そのうちの一つ、ロバート・キヨサキさんが指摘している「多くの人がお金持ちになれない理由」はぼくの周りでも当てはまっている人がとても多いと感じます。

『金持ち父さん 貧乏父さん』の中には、「お金持ちになれない人は、お金を節約しようとして時間を使っている」という指摘があります。だからお金持ちになれないんだと。

たとえばこういうことです。
こんどの長期休みに旅行を計画するとします。たとえば、東京から福岡に行くとしましょう。限られた休暇ですから、早く現地について、早く遊びたいと思いますよね。そりゃそうです。みんなゴールに早く到達したい。

でもここで、人によって選択が変わります。ゴールに早く到達するためにお金を使う人と、お金を節約するために代わりに時間を使う人と。

早く着きたい人は、もちろん飛行機で行きます。飛行機であれば、羽田から福岡まで1.5時間くらいで行きます。ただし、まぁまぁのお金がかかる。だいたい3.5万円くらいです。一方で、夜行バスで行けば最安値で1万円ちょっとで行けます。

ここで時間を節約するために1万円を選んでしまうケースがありますね。もちろんいろんな事情があってのことなので、他人がとやかく言うことではありません。ですがひとつ、確実に言えるのは、目的が達成するまでの時間が多くかかっているということです。

飛行機なら高いけど1.5時間で着く
夜行バスは安いけど、たぶん10倍くらい時間かかる

この場合の「夜行バス」は、お金を節約しようと思って、代わりに時間を犠牲にしています。これは本当に「あるある」の現象ですね。『金持ち父さん』の中では多くの人がお金を節約しようとして時間をかけている、だからなかなかお金持ちになれない、という指摘がされています

お金持ちになることに限らず、何かのゴールを達成したい人はたくさんいます。そして当然できるだけ早くそれを達成しようとしています(ほかのものを犠牲にしてまでとは思ってないかもしれませんが、早いか遅いかでいえば、「早い方がいい」とは思っていますよね)。

でもそこにたどり着くための手段にお金をかけない人がとても多いです。要は勉強代を払わないから遅くなっているということですね。

ぼくが不動産投資を始めて、たった2年で資産を9億円にできたのは「飛行機」に乗ったからです。要はお金を払って早くたどり着ける方法を教えてもらったからです。高いお金を払ったけど、ぼくはだいぶ早くここまで来れました。


ぼくが専門としている出版でもそうです。ぼく自身、原稿を書いてから商業出版を実現させるまで10年かかっています。しかし一方で、ぼくの受講生は数カ月で出版を決めています。

当時のぼくは自分一人でゴールに行こうとしていました。だから時間がものすごくかかった。途中で何度も道に迷ったし、金銭的に大ケガもしました(笑)※約1000万円のケガです。

誰も力も借りずに旅行に行こうとする人はいませんね。だって目的地に着く前に休暇が終わっちゃうから。ましてや、飛行機代がもったいないから、海外旅行に泳いでいこうって考える人はいません。でもビジネスではそう考える人はたくさんいます。

結果、「だからうまくいかない」んです。


人生は楽しんだもの勝ちです。ゴールに先に着いて、その分、たくさんメリットを享受した方がいいです。いろんなことを実現させている人は誰かにそこまで乗せてもらっている。だから次々にいろんなゴールにたどり着ける。世界を飛行機で回っているイメージです。飛行機チケットを買っていろんなところに連れてってもらってる。

なかなかやりたいことを実現させられない人は自分で泳いでいこうとしている。だからめちゃくちゃ時間と体力が必要だし、なかなかゴールに行かれない。

早く到達できる人は誰かが運転する乗り物に乗っています。もしくは、誰かに横についてもらって運転しています。だから早くたどり着ける。もちろん適切なアドバイスをもらえないとお金を払っただけで先に進みません。だから信頼できる先生を選ぶのは大事なことです。しかし、「お金がかかるから自分一人で考えよう」「自分一人で道を探そう」というのは、旅行に歩いて出かけようとするのと同じです。

『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んで感じることがあったので書いてみました。