「継続は力なり」。

これは多くの場合、これは努力について語られます。継続して努力をすれば大きな成果を得られるという意味合いですね。それはぼくも合意で、まったくその通りだと思います。

でも、この「継続は力なり」は努力だけでなく、成果に関しても当てはまると思うんです。つまり、「継続して成果が出ることも、大きな力になる」ということです。

「一発屋」という表現がありますね。「一回しかヒットを出せずに、消えていなくなった人」という意味ですよね。世の中には一度もヒットを出せずに終わる人が山ほどいますので、一回でも出せたことは幸せだと、ぼくは思うんですけどね。まぁとにかく、一発屋は悪い意味で使われます。

世の中の人は一発屋や「ぽっと出」の人をあまり評価しないということですよね。裏を返すと、継続して結果を出している人を評価しているということでもあります。継続して売上を立てている経営者、安定して好成績を収めてるスポーツ選手はとても評価されます。

「継続して結果を出すことは力なり」なんです。

再現性がない手法をコツコツ身に着けても意味がない

先日、SNS上である広告を目にしました。

「○○をするだけで、1億円を売上げました。このやり方を教えます」という感じの内容でした。○○するだけで1億円を売上げたのは本当かもしれません。でもだからと言ってこのやり方を取り入れた方がいいとは思いません。なぜなら継続しないからです。(詳しくは書きませんが、そのやり方はどう考えても焼き畑的で、次回は同じことができない手法でした。)

1回目はうまくいくかもしれない。でも2回目は同じやり方が使えないとしたら、それは戦略とは呼べません。強いて言うなら「奇襲攻撃」という感じでしょうか。ビジネスの作戦で必要なのは、継続して成果をあげられること。つまり再現性です。再現性がない戦略は意味をなしません。

他人からの評価は気にしないという方も「継続して結果を出せる事」は大事に考えてますよね。「去年は1000人お客さんが来てくれたけど、今年は10人しか来なかった」では先が見通せません。そのビジネスに生活を依存していたらなおさら不安が大きくなっちゃいます。

継続は力なり。だから継続してコツコツ積み上げていくことで、大きい成果を得ることができます。

目指すべきゴールは継続して成果が出せる状態

そして、その時にゴールと考えるべき状態は、「一発でいいから大きなものを当てること」ではなく、「継続して結果を出すこと」にした方がいいと思うんです。そうじゃないと、せっかくコツコツ努力を積み上げたのに、成果出るかどうかは運任せになっちゃいます。コツコツ向かう先は、継続性がある成果にした方がいいです。

お笑いに例えると、M-1チャンピオンになることを目指すのは「一回でいいから大きなものを当てたい」という考え方です。一方で、地方営業などで全国から引っ張りだこになる状態は継続して成果を生み出す思考です(このタイプの芸人さんとしては過去に一世を風靡した、テツandトモさんが有名ですね。テレビではなかなか見なくなりましたが、地方営業では大人気です)。

M-1チャンピオンになることは、多くの芸人さんが目指しているものかもしれません。でも正直なところなれるかどうかは運です。そして、M-1チャンピオンになっても、その後はあまり活躍していない芸人さんもいますね。M-1チャンピオンになりたい理由が「売れるため」だとしたら、チャンピオンになっても目標を達成できてない人もいるわけです。

こう考えていくと、日々の努力の内容と方向性が変わります。日々コツコツ努力して身に着けることは、「継続して成果を出すことにつながるもの」であった方がいいですね。

ぼく自身も常に「継続して成果を出すこと」「再現性が高い戦略を取り入れる事」を重視してビジネスをしてきました。自分のステージを上げたければ、継続して結果を出せるものに継続して取り組むべきです。